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教育講演4について

第86回 日本胃癌学会総会(The 86th Annual Meeting of Japanese Gastric Cancer Association)は、胃癌の征圧、叡智と実践をテーマとして、北里研究所創立100周年を迎える2014年3月20日から22日にかけ、パシフィコ横浜会議センターに於いて開催されました。同総会では、海外からの参加者を含め、多くの胃癌研究を行う研究者や、胃癌治療に携わる医師の参加が得られました。

その総会の二日目である3月21の11時15分から12時に渡って、第七会場で行われた教育講演4の講演テーマは、iPS細胞研究の現状と展望、腫瘍学への応用の可能性でした。座長は大阪市立大学大学院、腫瘍外科科学教室の平川 弘聖、演者は神戸大学大学院医学研究科内科系講座、iPS細胞応用医学分野指導教員の青井 貴之教授が務めました。

演者である青井教授の、神戸大学大学院医学研究科内科系講座、iPS細胞応用医学分野は、2013年4月の発足以来、幹細胞を中心とした基礎的な生物学と、さまざまな臨床医学を結びつけることを目標としています。

同研究所では、iPS細胞の、実験室において無限に増やすことができることと、体を構成する多種多様な細胞を作ることができるという利点を利用して、人工がん幹細胞を用いたがん幹細胞の特性解析と治療への応用、ヒトiPS細胞を用いた発がんモデルの構築とその応用、がん細胞との関係が推測されているヒト内在性レトロウイルス(human endogenous retrovirus(HERV))のがんとの関連や生命維持における役割の模索、疾患特異的iPS細胞の作製と病態再現などの研究が行われています。

今回開催された日本胃癌学会総会の教育講演4に於いて、青井教授は、iPS細胞応用医学分野で行われている、iPS細胞研究を用いたがん細胞研究の現在の状況、今後の課題と展望を、胃癌に焦点を当てて解説しました。