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会長講演について

第86回 日本胃癌学会総会の会長講演は、座長に北里大学 名誉教授・西元寺 克禮先生を迎え、本総会 会長・北里大学医学部 消化器内科学主任教授 小泉 和三郎先生より「胃癌診療 叡智と実践Wisdom and Practice―胃癌予防時代の幕開け―」と題して講演が行われました。

西元寺 克禮先生は、北里大学 名誉教授として未来を担う医師の育成はもちろん、医療人として患者とのしっかりとした信頼関係を築くことをもっとも重要視すべきだと信念を持たれています。消化器系の内視鏡診療を専門とされている西元寺 克禮先生は、特にデリケートな胃癌診療において、患者へのインフォームドコンセント(治療前説明と同意)は、医師と患者間の関係性を作り、その後の治療へも大きく関わってくるとして、とても大切にされています。

専門的な医療用語は極力使わず、治療目的や方針、治療によるメリット・デメリットを理論的にわかりやすい言葉で患者へ伝えることが医療人としての義務であり、志願診療を行う上でもっとも大切な心構えであると大学内でも講義されています。さらに、一般の方に向けて消化器官の病気について理解を深めてもらえるように解説した書籍も多数出版されています。

演者であり、本総会の会長でもある小泉 和三郎先生は、高度な内視鏡技術で消化器疾患の診断・治療症例数が高いの胃癌診療のエキスパートです。特に、早期胃癌、早期食道癌、大腸ポリープに対する治療を得意とされていています。大学の主任教授として教鞭を執りながら病理研究・講演にも積極的に参加し、日本の消化器医療の発展に力を注がれています。

近年新しい概念が次々と発見され、進歩し続ける胃癌診療界において、胃癌予防のアプローチ方法も多岐にわたるようになり、その知識と実践的技術の向上は日々高いものが要求されるようになってきている現状と、胃癌完全治癒にはいたっていない現実。

日本が世界的に誇れる胃癌診療として医師・看護師・製薬メーカー・医療機器メーカーなど医療に携わるすべての知恵と技術を共有し、早期発見、早期治療、再発予防・防止、緩和ケアに至るまで、トータルに発展進歩することの重要性を講演されました。