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特別講演3について

第86回 日本胃癌学会総会は、北里大学医学部 消化器内科学主任教授 小泉 和三郎先生を座長とした特別講演3「ミスターGT-R、胃癌を克服、生きる力を語る」の講演が行われました。小泉 和三郎先生は内視鏡による早期胃癌、早期食道癌、大腸ポリープに対する治療を得意とされていており、高い技術と症例数を誇る消化器疾患の診断治療のエキスパートとして、大学では消化器内科学主任教授として未来をになう医師の育成と病理研究・講演に力を注がれています。

演者として出演されたミスターGT-Rとは、元日産GT-Rプロジェクト総責任者であり日産レースチーム監督でもあった水野 和敏氏です。水野 和敏氏は、1972年〜2013年まで日本を代表する自動車会社のひとつ日産自動車に勤務。

サニーやシルビア、日産を代表するスーパーカーGT-R(スカイライン)の開発に携わり、1989年からは自動車の開発責任者と日産レースチーム監督を兼任し、国内GT選手権・ルマン24時耐久レース・デイトナ24時間など名だたるレースで活躍し、その功績から日産・カルロス・ゴーン社長より2003年にGT-Rの開発と販売の全権を任される異例の人事を受け、社長直属プロジェクトの責任者としてミスターGT-Rと呼ばれるようになりました。

しかし、2011年3月に胃癌が発覚すると、同年6月にはさらに胃の周辺臓器への転移が見られ2年生存率20%と宣告されるも、術後2週間で退院。日産に復帰するとGT-Rの開発に心血を注ぎます。余命2年幾ばくもないと宣告された水野氏でしたが、2012年日産を退職したその後も嘱託職員としてGT-Rの開発に携わり続け、胃癌を克服された現在はジャーナリストとして精力的に活躍されています。

本講義では、ご本人の胃癌をされた経験から得た闘病生活での心構えやメンタルの保ち方などを「生きる力」と題して、胃癌と戦う人々や闘病を支える人々に勇気を与える力強い講演をしていただきました。