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特別講演2について

第86回 日本胃癌学会総会・特別講演2では、自治医科大学 内科学講座 消化器内科学部門 主任教授(現同大学学長)・菅野 健太郎先生を座長に迎え、「わが国から胃癌関連死を撲滅するためのロードマップ」について特別講義が行われました。菅野 健太郎先生は、上部消化器官を専門としています。

その中でも腸上皮化生の研究では世界でも注目されている研修者であり、現在は日本消化器関連学会機構(JDDW)の理事長も務められている重鎮です。日本消化器関連学会機構(JDDW)の理事長として、これからの日本消化器界の教育・社会貢献・国際化と発展に日々邁進されています。

演者である浅香 正博先生は北海道大学大学院医学研究科・医学部 がん予防内科学講座特任教授を歴任し、現在は、同大学学長に就任されています。大学院医学研究科での研究ではヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の胃癌発生への関与や、その除菌による予防の効果を明らかにし、除菌治療の普及と胃癌発病と予防に尽力。

同研究において、スペイン・マドリードで開かれたヘリコバクター会議にて、最高賞である「マーシャル・ウォレン賞」を日本人として初受賞されると、2011年には、その研究結果を元に活動した「わが国から胃癌を撲滅するための具体的戦略」が、胃癌予防に大きく貢献したとして、その功績から日本医師会より医学賞を授与されました。現在もなお胃癌関連死の撲滅を実現すべく日本の胃癌予防研究界を牽引されています。

本公演では、早期胃癌患者のEMR(内視鏡切除治療)後のヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)除菌によって二次胃癌発生を1/3に抑制した臨床試験結果について発表されました。現状の医療技術ではまだ撲滅するまでには至らないが、術後の除菌と定期的な検診を行うことで大部分の予防に有効であることを明らかにすると、今後の消化器官の高度医療の動向に関して、国策もふまえた胃癌撲滅プロジェクトの立ち上げの必要性について熱く講演されました。